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連載コラム:Vol.1

「知って下さい冷凍車の事!」
冷凍車をご使用の方ならほとんどの方がご存知の事と思いますが、
時々お客様の中で、『庫内の温度が下がらない』とのサービスコールを頂いて、
サービスマンが伺って点検を行います。
冷凍機には異常が認められず運転手さんに話を聞いてみますと、
『積載品を冷蔵庫ではよく冷えてないので
目的地に着くまでに冷やしたい』とか、『野菜とチルド品と冷凍品を混載している』
『納品先のプラットホームに置いてあるカーゴ類を引き取るため、
庫内の温度が上がる』等の苦情をうかがいます。
野菜とチルド品と冷凍品の混載の場合は、それぞれの量によって状況は変わります。
 ここで冷凍車と定置型の冷蔵庫の違いを説明します。
皆様ご存知の建物の中にある冷蔵庫、またはプレハブ冷蔵庫は、
冷凍機の能力が貯蔵される製品を常温から設定温度まで充分に冷やすように
設計されておりますし、庫内は常に設定温度に保たれております。
 冷凍車は当然のことですが、周辺の環境がスペース的に厳しくて、
充分な能力を持った冷凍機を設置する事が出来ません。
 また、庫内の温度も真夏に停車中の場合、40度にもなりますから
そこから零度付近、あるいはマイナス20度あたりまで冷やさなければなりません。
庫内の空気を設定温度に下げるだけだも大変なことがお分かりと思います。
 そして車輌には、積載限度がありコンテナーの断熱の厚さも充分に取れない
場合が多いいのです。従って≪冷凍車は積載品の品温を保って目的地に運ぶもの≫
ということを、しっかりと認識しておいていただきたいのです。


連載コラム:Vol.2

「知って下さい冷凍車の事!」
冷凍車をご使用の方で、特に中温仕様の冷凍車をお持ちの方のなかで
コントローラーの表示がマイナス5度まであるので『めいいっぱい冷やしている』
と、言う方がいらっしゃいます。この状態で使用してますと故障の原因になりますので
気を付けて頂きたいと思います。
 冷凍機は、中温仕様・低温仕様でも論理的にはマイナス何十度にまでも
冷やす事が出来ますが、ここで中温仕様と低温仕様の冷凍機の違いを
説明致します。
中温仕様の冷凍機では、庫内の温度を5度以上に保つとした場合、
膨張弁より噴出される冷媒の蒸発により、蒸発器内はマイナス10度前後となり
霜着きが始まります。しかし庫内温度が設定温度に到達しますと
サーモスイッチが作動して冷凍機が停止します。
霜が解けると再び冷却運転に入りと、これを繰り返します。
 低温仕様の冷凍機では、庫内温度が低くマイナスの状態ですので
設定温度で運転が停止しても、霜が消えません。
その為強制的に霜取りを行うのが除霜装置です。
そして庫内温度がマイナス20度位になりますと、膨張弁で絞られた冷媒の、
流量は減少し蒸発器内は常に霜に覆われ、熱交換が低下してきます。
すると、コンプレッサーに生冷媒状の物が流れ込むために、
熱交換器・アキュームレーター等の保護装置を施工しなければなりません。
 中温仕様でめいいっぱい冷やしてはいけないのは、このことなのです
もう一つ大事な事は、冷媒の流量が減少し、熱交換が低下するのは
冷凍機の宿命的原理なのです。
従って、低温仕様の冷凍機は中温仕様の冷凍機より1〜2割大きく設計され、
バンボデーの外板からの侵入熱を少なくし、
蒸発器の熱交換を助ける意味からも、断熱の幅を厚く設計する必要があるのです。



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